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今回は神奈川県相模川でホイグリン系カモメを見た! |
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場所:神奈川県相模川流域(寒川町と相模原市)
日付:2005年1月1日(土曜日) |
読者のみなさん、こんにちは。バーダー編集部のヒヨ吉です。
今回は元旦に神奈川県中央部を南北に流れる相模川(さがみがわ)へ行ってきました。
年末、神奈川県では記録の少ないハクチョウが来ているという話をいただいたので、それを探してみようと、お正月ゆったりモードで野鳥観察をすることにしました。
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相模川・磯部の堰 |
まずは、ハクチョウがいたという寒川取水堰(高座郡寒川町)を目指しました。
JR相模線宮山(みややま)駅を下車して河原に到着した後、川まで徒歩で移動し、観察を開始。しかし、水面はオオバンばかり。白い鳥を探しにきたのに、黒い鳥にしか会えないとは……。寒川神社にお参りして気分を取り直してから、別の場所へ行くことにしました。
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渋い色彩のオカヨシガモ。大好きなカモの一つです |
次は磯部(いそべ)の堰(相模原市)を目指しました。
最初の寒川取水堰からは約10kmも離れていますが、相模川流域では有数の広い水面を持つ場所なので、いる可能性は高いと判断。最寄り駅は同じ相模線原当麻(はらたいま)駅です。
駅をおりて15分ほど歩き、堰に来て呆然。ハクチョウどころか、カモ類の姿がほとんどないのです。あらら。
でも、堰に止まっていた大型カモメ1羽がダラーンと嘴から何かを大きなものをたらしているのを発見。
望遠鏡をのぞくと、大きなウナギをくわえていました。おお、これは写真に撮らねばと、デジカメを取り出しましたが、あっという間に呑み込まれてしまい、ウナギが喉に残っていてちょっと首の形がおかしくて苦しそうなカモメくんを撮影するのがやっと。悔しかったので連続して撮ったのですが、並べたらけっこうおもしろくなりました(下・組写真)。
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ウナギが |
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喉に |
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残ってて変な感じだな〜 |
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※番号順にクリック。 |
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そのカモメ、セグロカモメと思っていたのですが、観察していて「なんか変だぞ」と感じました。
まず気がついたのは、足が黄色いということ。ちょうどバーダークリスマス探鳥会でカモメ講座を♪鳥くんこと、永井真人さんから受けていたので、自分で識別したい! と、図鑑片手にがんばりました。
しかし、セグロカモメではないだろうという結論に達するのがヒヨ吉の限界。図鑑とどんなににらめっこしてがんばっても、やっぱりカモメ識別は初心者ですからー! 残念! 拙者、その場での識別は断念しました。切腹〜!
後日、永井さんに写真を見ていただくと「ははーん、ホイグリン系だね」というお言葉をいただきました。
永井さんによれば、ホイグリン系カモメが内陸に入るのは珍しいとのこと。お目当てのハクチョウにはふられましたが、思いがけないホイグリン系カモメ発見はうれしかったです。みなさんも、ゆっくりじっくり観察してみてはいかがですか?。素敵な出会いが待っているかもしれませんよ。
■ 永井さんがホイグリン系と判断された理由(セグロカモメに比べて)
1. 足が黄色い
2. スラッとした体型
3. 換羽が遅いので、風切羽が不揃い(ボロっちい)。
4. 嘴の黄色みが夏のときのように濃い(換羽が遅いことと関連している?)
■ ホイグリンではなく、ホイグリン系になってしまう理由
1. オオセグロカモメのように背中の灰色が濃くない
2. 首の後ろの斑点がもう少し濃くないとホイグリンとしては純ではない。
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