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鳥を見始めて間もない人の耳が鳥の声をきちんととらえるためには、始めはそれなりに意識しなければならないでしょう。
人間の耳は機能的に優れており、雑音を自動で除去して、選択的に音を拾ってしまいます。
ビデオカメラなどで録画した映像を再生したときに、音がやたらうるさく聞こえるのは、マイクは音の選択性(指向性)がないためです。なので、自分の耳の状態を鳥の声に反応させるためには、はじめのうちは少しトレーニングが必要です。
例えば、野鳥観察に出かけたとき、スタートする前の1分間、目を閉じて耳を澄ませてみましょう。種類は問わず、鳥の声が聞こえた回数を数えたり、どの方向から聞こえてきたかを記録したりしてみてはいかがでしょう。
また、仲間がいるときはどんな音が聞こえたかを話し合うと、自分の聞き取れている声と聞き取れていない声がはっきりして弱点克服につながり、ステップアップもきっと速いでしょう。
はじめのうちは、自転車のブレーキ音や子どもの声などにも惑わされますが、徐々に鳥の声を選択的に聞きとれるようになるでしょう。
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