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英国で海鳥識別ハンドブックの感想を聞いてきました! |
こんにちは、BIRDER編集部のヒヨ吉です。海鳥に浸りまくっている2007年です。海鳥識別ハンドブックの売れ行きも好調ですし、この連載も想像以上のアクセス数でうれしい悲鳴の日々です。
3月は残念なことにフィールドに出る時間がなかったのですが、用事があって出かけた英国での海鳥話をお伝えしたいと思います。
実はヒヨ吉は以前英国に野生生物画を学ぶために留学していたことがあります。そんなワケで、海鳥識別ハンドブックは写真ではなく、イラストにしたのでした。
野生動物や野鳥の絵を描くおもしろさを教えてくれた私の恩師であるシェリー先生に、ヒヨ吉が企画編集した海鳥識別ハンドブックを見てもらい、感想を聞いてきました。手に取った瞬間のシェリーは、開口一番、こういう言いました。
こんな感じで会話は進みました。
そういって出してきてくれたのは、辞典で海鳥の採餌のタイプを表したページ。
距離のあることが多い海鳥の識別では、採餌方法の違いを載せてあると役に立つことがあるので、科レベルまでの識別をするためにも紹介しておくといいだろうという話でした。なるほど。実はこれ、シェリー先生が描いたもの。
シェリー先生は英国の美術学校の最高峰の1つ、ロイヤルカレッジ
オブ アーツの卒業。彼女の描いた野生生物や植物の図鑑は、英国ではかなり多くあるのです。
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シェリー先生の描いた海鳥のイラストのある辞典 |
和名のローマ字表記も気に入ってくれました。
英語圏の人はなかなか和名を調べることができないので(漢字やカタカナ、ひらがな表記で自分だけで調べるのはかなり難しいみたいです)、このようにローマ字表記がされていることはとても便利だと言っていました。外国の人にも和名を知ってほしいなと思っていたヒヨ吉。読みは外れていませんでした。
そんな話で盛り上がった後に、先生のご自宅で新聞を見せてもらっていたら、オーストラリア・クリスマス島で釣り竿の先に止まるカツオドリ類の写真が載っていました(2007年3月24日ガーディアン紙)。
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2007年3月24日のガーディアン紙に掲載された「釣り竿に止まるカツオドリ類」 |
早速2人でどの種類のカツオドリなのかを調べてみることに。
背中全体が褐色なので、まずアオツラカツオドリは削除。嘴が黄色くないことからアカアシカツオドリの可能性が高いということに。さらにネットで調べると、クリスマス島のアカアシカツオドリで褐色のものがいることが分かりました。
英国の新聞がアカアシカツオドリを載せているのですから、海鳥は世界的ブームの予感がしています!
英国では人気のパフィン(和名 ニシツノメドリ)という海鳥がいるので、それを撮影に行きたかったのですが、ナショナルトラストが管理しているその島は、3月では繁殖には時期がまだ早いようでした。残念です。あまりいい写真ではないのですが、以前に撮ったそのパフィンの写真を紹介します。
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ニシツノメドリという和名がついているパフィンPuffin。ヒヨ吉がまだ留学中の2003年に撮影したもの。一眼レフ撮影ですが短いレンズでしたので、画像が粗いです。ごめんなさい〜(T-T) |
シェリー先生が「パフィンを見に、また夏にも英国に来る?」と笑っていましたが…、う〜〜ん、休みがあるかなぁ…。それより、お金がないか!(;-∀-)
今回もおまけページがあります!
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