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心にいつも海鳥を - 『潮風に吹かれて』編


クロアシアホウドリ、発見!


      場所:神奈川県三浦市城ヶ島
日付:2007年2月24日


こんにちは、BIRDER編集部のヒヨ吉です。
前回の海鳥観察ではコアホウドリに感激したヒヨ吉は、今回も新しい海鳥との出会いを求めて再び神奈川県三浦市城ヶ島へやってきました。


写真1:朝8時半ころに到着。海岸から富士山が見えました


前回は風速13mの強風でしたが、南風でしたので暖かく、手袋もせずに観察ができました。
なぜか今回も強風で、しかも北風。防寒対策はしっかりしてきましたが、10m以上の風が吹く岩場は、やはり寒かったです。
(((;゚Д゚)))


写真2:ウミネコ


南側を向いて観察する城ヶ島。北風だと岩場に当たる波はなく、いつも「城ヶ島沖の海鳥観察グループ」の皆さんが定点とする場所へお邪魔しました。するとグループのお一人、Mさんがいました。グループの方がいてくださると心強いですね。

風に乗るウミネコが気持ちよさそうです。これは撮影の練習に最適と何枚かシャッターを押しました。


写真2:ウミネコがスピードに乗っているため、なかなかうまく真ん中には入りませんが、連射したうちの一枚はなんとかフレーム内に


ウミスズメ類などの海鳥の観察地として有名になりつつある城ヶ島ですが、実はウミウの集団越冬地として以前からその名前が知られています。望遠鏡を設置して海上を見ていると、ウミウがやってきました。

離水の際、ペリカン目の特徴である両足で水をけるシーンを撮影できました。


 
     
 
 
  写真4:離水の際、カモ類は脚を交互に出して水をかきますが、ウをはじめとするペリカン目の鳥は両足で水面をけるのが特徴です。でも、このときは離水を途中であきらめてしまいました(左の写真が止めたところ)


目の前を飛んでいくウの中で、頸の細いものがいることに気づきました。あれは何かな?


写真5:左を飛ぶウミウに比べて明らかに頸が細い右のウ。頭もずいぶん小さく見えます。これは絶対に別の種類だと確信!


海鳥識別ハンドブックを早速確認しました。顔の周囲が白くないことからチシマウガラスとヒメウが候補に上がりました。嘴が黒っぽく見えることから、ヒメウと確認。海鳥を飛んでいても見分けられたことに気分が高揚してきたヒヨ吉です。(*・∀・)=3

ウミウとヒメウの飛んでいる姿を別々に撮影したものを並べましたので、皆さんもぜひ違いを確認してみてください。


 
写真6・7:写真左6がヒメウ、写真右7がウミウです。頸の太さや頭の大きさに注目して見てください


海鳥観察グループの皆さんと海上の遠くを飛ぶアビ類やカンムリウミスズメのペアを観察していたとき、ふと伊豆大島を望遠鏡で見ていると、島影に大きな鳥の姿が現れました。

写真では分かりにくいのですが、前回見たコアホウドリに比べるとずいぶん黒っぽいです。


 
写真8・9:前回見たコアホウドリよりも全体が大きく、ずいぶんと上まであがっていました


「な、何ですか、あれ!?」

「おお! クロアシアホウドリだ!」(Mさん、ちょっと興奮気味に)


ええ!?!?(;゚Д゚) 前回のコアホウドリに続いて、今回はクロアシアホウドリ!
すごい、すごい! 事前に「北風の日は、アホウドリ類は期待できない」と聞いていただけに、感激でした。陸地からまたまたアホウドリ類を見てしまいました。

やった、やったー!ヽ(゚∀゚)ノ
その後、 興奮冷めやらぬまま沖を飛ぶアビ類(遠距離のため、識別できず)などを観察しました。クロアシアホウドリに大満足だし、お腹も減ったしで、12時になってヒヨ吉は観察を終了しました。

しか〜し! これが失敗のもとだったのです。ヒヨ吉が城ヶ島を後にした15分後、なんとアホウドリ(亜成鳥)が出現したとのこと! ピンク色の嘴も見られたらしく、たった15分を粘らなかったヒヨ吉は大満足の後に大後悔なのでした。(T_T).....

神奈川では初記録のアホウドリ、Mさん、やりましたね!


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