キャンプ場では鳥に注目する人が少ないせいか、鳥を探す人が機材を持ち寄って集まるフィールドに比べ、より近く、また自然な姿で鳥と出会える気がする。野外に身を置くことで、自然の1日のリアルな流れがより身近なものとしてじっくり体験できるのが、BIRDING CAMPの醍醐味だろう。野外なら観察・撮影道具を常に手元に置きたいが、間に合わずに鳥を見逃したとしても、鳥と同じ空間にいることを楽しむ、そんな心の余裕をもちたい。
早朝の鳥見に力を入れられることも、BIRDING CAMPならでは。キャンプ場から近い、とっておきのフィールドを訪れるもよし、コーヒーを片手に、キャンプ場でゆったり鳥を待つのもよい。お気に入りの観察・撮影道具とキャンプ道具をそろえ、野外で食べるとなぜか数段おいしい食事を楽しみながら、朝から晩まで鳥を楽しめるBIRDING CAMPは、ぜいたくなアウトドアレジャーだ。 (文●落合はるな) |