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2022年9月号

 

 

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コルリのさえずりにヨタカの大接近、
キャンプならできる、欲張りBIRDING
 
 今回訪れた富士山ろくのキャンプ場は、雄大な富士山を望む景色が魅力で、休日には多くの人が集う。鳥見的には広大な森林と草原に囲まれており、異なる環境の野鳥との出会いが期待できる好立地だ。そこで今回のターゲットは森林と草原、各環境の代表的な夏鳥であるコルリとオオジシギとした。
 
コルリ(Siberian Blue Robin)。地上付近にいるかと思いきや、頭上高くの木に止まっていたのは予想外(B)
 

 クロツグミなどの森林の野鳥の鳴き声が響く中、テントなどの設営を進めていると、周辺の野鳥が姿を見せる。テントサイトを横切るようにカッコウが通過し、近くの樹上にはアオバトの姿もあった。夕暮れ後はBBQを楽しみつつ、翌朝のコルリとオオジシギ探しの作戦会議だが、大自然のど真ん中で夜を過ごすという、キャンプ定番の状況は、思わぬ出会いも引き寄せた。

 19時半ごろ、BBQの肉の焼ける音の合間から、かすかに「キョキョキョ」と声が聞こえた――ヨタカだ。一同が色めき立つ中、声はだんだんと大きくなり、ついには頭上をヨタカが通過した。周囲のランプやたき火の明かりに照らされた姿も確認でき、大興奮の瞬間であった。

 
コムクドリ(Chestnut-cheeked Starling)。テント設営後のキャンプ場内での探鳥で発見(Y)
 
 翌朝は日の出とともに、コルリを求めて森林へ。到着するとさっそく、沢沿いの斜面から元気なさえずりが聞こえた。しかし、声はしても見つからないのがコルリ観察の難しさ。沢の両岸斜面による反響と、斜面に生える低木の枝葉に探索は難航。30分以上の辛抱強い探索の末、なんとか頭上のコルリを発見。さえずりに合わせて尾羽を震わせる姿にしばし見惚れた。
 
 次はオオジシギ、草原での鳥見だ。ツツドリやノジコの鳴き声を聞きながら進むと、「ズビャーク」という特徴的な鳴き声。双眼鏡で慎重に探すと、土の盛り上がった場所で鳴く姿を見つけた。時折、次のソングスポットへ移るためにちょこちょこと歩いていく姿は愛らしい。BIRDING CAMPのラストを飾る、すばらしいひとときであった。(文●谷田部 佑)
 
オオジシギ(Latham's Snipe)。印象としては「草むらの白っぽいジシギ」という感じ(Y)
 
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