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2018年6月号

 

 
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BIRDERで紹介する高性能なカメラで野鳥撮影を試したい、そこにプロのレクチャーが加われば最高だ——そんなイベントが企画された。
初めて触る高性能のカメラで、どこまで鳥撮影は楽しめるだろうか。

 
よい撮影は、よい観察から始まる

 3月10日(土)、薄曇りで肌寒さの残る中、「BIRDER観察&撮影会@水元公園」が開催された。参加者は抽選で選ばれた、鳥見歴も野鳥撮影歴も異なる10名、講師は本誌で活躍する写真家の菅原貴徳氏。会のテーマは「鳥を警戒させない、気持ちのよい観察と撮影」である。

 協賛のオリンパス株式会社から貸出機として用意されたのは、双眼鏡をはじめ、機動性に優れたミラーレス一眼、「OM-D E-M1 Mark II」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」(テレコンバーターレンズMC-14含む)の組み合わせ。そして初めてこのカメラに触れる人でも、迷いなく撮影を楽しめるように、菅原氏が推奨する「静止している鳥撮影」「飛んでいる鳥撮影」「決定的瞬間を逃さないプロキャプチャーモード撮影」の3つの設定が、あらかじめカスタムモードに登録され、状況に応じてワンタッチで最適な撮影モードが選べる。さらにいずれのモードも「静音撮影」「親指AF」に設定されており、鳥を驚かせず、かつ構図を意識した撮影ができるよう準備されていた。

※最初にレリーズをした時点で撮影開始、次のレリーズを押した瞬間から遡って35枚までの記録が行える機能

 

アオサギ Ardea cinerea 撮影●菅原貴徳
枝ぶりのよい木だったので、縦位置にしてみました。鳥を上部に配置して、緑を多めに取り込み彩りに。風景的なカットです

 

セグロセキレイMotacilla grandis 撮影●菅原貴徳
お気に入りの杭からくり返し飛び立ち、空中で虫を捕まえていたセグロセキレイ。参加者みんなでプロキャプチャーモードの練習をさせてもらいました

 

 参加者からは「AFの精度が高くて驚いた」「連写が速くてすごい」「EVFの画質がよく、色合いやボケ味がよくわかった」「一眼レフに比べると軽く、手ブレもほとんどしない」など、さまざまな感想が聞かれ、性能の高さに満足しているようだった。今回の「OM-D E-M1 Mark II」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」の組み合わせでは、35mm換算で600mm相当、テレコンバーターレンズMC-14を加えると840mm相当になる。それが手持ちで撮影できるのだから、便利なことこの上ない。

 
 
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