BIRDER観察&撮影会@三番瀬 2026.5.9
協賛◉OMデジタルソリューションズ 共催◉(公財)船橋市公園協会
BIRDERでは「よい撮影は、よい観察から」をコンセプトに、最新の撮影機材を体験できる観察&撮影会を開催しています。
「毎号誌面を飾る最新の撮影機材に興味はあるけど自分に合うかを知りたい」
「誌面写真のようなきれいな作品を自分でも撮影できるか試したい」
それを知るには実際にフィールドで使うのがいちばん。さらに講師はBIRDERで活躍しているプロの野鳥写真家を招き、一緒に鳥を探しながら撮影する体験ができます。間近でプロの技や観察・撮影の心構えを見たり、質問できる機会はめったにありません。「最新の機材体験」「プロ写真家によるレクチャー」という2本柱をもつこのイベントは、毎回抽選になる好評企画です。今回は2026年5月に三番瀬(千葉県)で中村利和さんを講師に開催された撮影会の様子をレポートしましょう。
神奈川県生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業後,アシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーとして活動。「光」にこだわり,鳥たちの暮らす環境,その空気感を大切に撮影を続ける。著書に写真集『BIRD CALL』(青菁社),『鳥の骨格標本図鑑』(共著,小社刊),写真集『鳥の肖像』。
5月の三番瀬といえば潮干狩りシーズン真っただ中。撮影会は潮干狩りが開催されない日を選びます。春の渡りシーズンですので、干潟には色鮮やかな夏羽をまとったシギ・チドリ類のほか、夏鳥のコアジサシも海面で盛んにダイビングしながら魚を狙っています。カメラを持ってすぐ干潟に飛び出したい気持ちを落ち着けて、まずは今回の使用機材である「OM SYSTEM OM-1 Mark II」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」の使い方や今回のフィールドである三番瀬のことを知るレクチャーから。遠回りかもしれませんが、ここで聞いたことが後の撮影に必ず活きてきます。

レクチャーの後はいよいよ干潟へ。この日の三番瀬は天候はよかったものの、ここに何度も通うBIRDER編集長N村も経験したことがないような強風が吹いていました。この風で鳥の動きはどうなることか・・・と心配になりましたが、鳥たちは干潟で元気に採食や水浴びをしていてほっと一安心。


貸し出し機には「静止する鳥」「飛翔する鳥」などの設定が登録されているので安心して撮影できる。メーカースタッフも同行し、すぐに質問できる
この日の三番瀬の主役はシギ・チドリ類。大きく沿った嘴が特徴のオオソリハシシギは夏羽と冬羽の両方が見られ、オレンジ色の夏羽が鮮やかなメダイチドリは干潟でゴカイを食べようと奮闘中。さらにハマシギ・トウネン・ミユビシギの小形シギ3種が並んで採食したり、三番瀬ではちょっと珍しいダイゼンとムナグロの2ショットも見られました。風に逆らってゆっくり飛ぶコアジサシもいて、何を撮ろうか参加者の皆さんも目移りしている様子。
今回ミラーレス一眼は初体験の参加者もいましたが、小型軽量なので扱いやすく、強力な手振れ補正と鳥認識AFのおかげで「思った以上によく撮れる」「写真が上手くなったかも」なんて声も聞かれました。







参加者の皆さんの写真。気に入った鳥の印象に残ったシーンを思い思いに撮影していた
もちろん「観察&撮影会」なので撮影だけではありません。三番瀬を知り尽くした講師の中村さんからも、風が吹いた時の飛んでいる鳥の撮影や、鳥にストレスをかけずに近くで撮影するノウハウといった鳥撮影のポイントがレクチャーされ、さらにそれを現場で実践できるという貴重な体験もできました。

昼食をはさんで4時間ほど撮影を楽しんだ後は、レクチャールームに戻って講評会です。イチ押しの1枚を出してもらい、講師の中村さんにコメントしてもらいます。自分の写真にプロがコメントする機会はめったにないので、皆さん緊張の面持ちながら、よかった点のコメントやアドバイスに納得の表情でした。


講評会では参加者の写真1枚1枚に講師の中村さんからコメントがあった(左)。特製缶バッジはその日撮った写真で作る1点物。三番瀬撮影会の名物お土産だ
こうして撮影会は無事に終了。ちなみに三番瀬での撮影会は写真を缶バッジにする恒例のおまけサービスもあり、オリジナルの缶バッジをお土産に持ち帰れます。さらに今回は特別に貸し出し機の延長貸し出しも可能だったので(約1か月)、今度は自分のフィールドで最新のカメラとレンズを試すこともできます。


OMユーザーの編集長N村の写真。オオソリハシシギ(左)と小形シギ3種(右:ミユビシギ/ハマシギ/トウネン)。体が揺れるほど風の強い日は,OM-1 Mark IIの強力な手ぶれ補正の効果がいかんなく発揮される
BIRDERではふだんからさまざまな観察機材のインプレッションを掲載していますが、本当に自分に合った機材を使いたいなら、実際に試すのがいちばんです。BIRDERでは今後も撮影会などのイベントを通して、読者の皆さんにいろいろな体験を提供していきます。次の撮影会は秋を予定。詳しくはBIRDER本誌やこのサイトでの案内をお待ちください。ちなみに,BIRDER定期購読会員の方には,参加費免除などの優待も受けられますので、ぜひどうぞ!
今回の貸出機材
OM SYSTEM OM-1 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II
防塵・防滴,5軸シンクロ手ぶれ補正,AI被写体(鳥)認識AF,シャッターを押す直前も撮影できるプロキャプチャーなど,野鳥撮影で役立つ機能が,軽量コンパクトな超望遠撮影システムに搭載されている。



