平日プチ探鳥会 in 井の頭恩賜公園 2026.3.27

平日プチ探鳥会 in 井の頭恩賜公園 2026.3.27

3月27日(金)、井の頭恩賜公園で実施した平日プチ探鳥会は、ようやく開催にこぎつけた回でした。

当初予定していた日程は雨で流れ、延期した日程ではまさかの大雪に見舞われてしまったのです。
集合場所に広がる真っ白な光景を前に、主催者側が呆然と立ち尽くすという事態にまでなったほどで、むしろ参加者の方々に励まされる場面すらありました。

そんな紆余曲折を経て迎えた3月27日は一転、お花見日和。三度目の正直?で、満開の桜を背景に野鳥観察を楽しめる機会となりました。
興和オプトロニクス株式会社の協力による双眼鏡の貸出もあり、万全の体制でのスタートです。

貸し出し機材はYFⅡ30-8とBD25-10GR。「よく見える!」と好評
探鳥会開始前にいたアトリ

受付準備を進めていると、すでに池を見に行っていた講師・髙野の周囲に人が集まっています。
視線の先には、池畔の樹木の枝に止まるアトリの群れ。10羽ほどが、アキニレやイロハモミジの樹上に残った実を食べています。開始前からの“出迎え”は、この日の好調を予感させられるできごとでした。

池の水鳥について参加者に解説

探鳥を始めてまず印象的だったのは、鳥との距離の近さです。
オオバンは人のすぐそばまで現れ、のそのそと歩いています。ツグミもすぐ近くで胸を張るポーズを見せてくれましたし、カイツブリにいたっては園路のすぐ脇で抱卵しており、都市公園ならではの環境を実感させられました。

あちこちで見られたシジュウカラ。翼を震わせる動きも

シジュウカラやカワラヒワ、ハクセキレイといった身近な種に加え、ヒヨドリが花粉まみれで蜜をなめる姿も観察でき、春の気配をたっぷり感じられました。
こうした身近な鳥についても、髙野がふだんの様子や観察の見どころをていねいに解説し、身近な鳥をじっくり観察する楽しさをお伝えしました。

イヌシデの花に集まるエナガやシジュウカラの混群を観察していると、髙野が「ツミの声です!」と空を見上げました。
その直後、まさに3羽のツミが上空を通過したのです。
一瞬のできごとでしたが、猛禽類の登場に場は一気に盛り上がりました。

園路をふさがないよう配慮しつつ、観察を楽しんだ
オオタカは忙しそうに林内を飛び回っていた

さらに進むと、今度はオオタカの声が響きます。
枝を折ろうと試行錯誤する姿は、繁殖期ならではの行動です。
営巣木の観察は控えつつ様子を見ていると、なんとその真下では幼稚園児たちが元気に遊びはじめました。
それでもオオタカは人の気配をものともしていないようで、この公園ならではの人と鳥との距離感をよく表していました。

イヌシデの花に潜む虫を食べていたキクイタダキ

終盤には、イヌシデの花に集まるシジュウカラの群れに混じるキクイタダキが登場。
すばやく動くため観察は簡単ではありませんが、約10分にわたって観察を楽しむことができました。

鳥合わせをして解散のタイミングで、あざやかなジョウビタキの雄が登場。民家に双眼鏡とカメラを向けないように配慮を呼びかけながら観察し、観察種が1種増えました。

飛び込みのジョウビタキも加え、この日確認された種は33種。
わずか2時間の探鳥で、小鳥から猛禽類まで幅広く観察でき、非常に充実した内容となりました。
参加者アンケートでも、詳しい解説やキクイタダキのような見つけにくい鳥を観察できた点が好評でした。

次回は初夏に開催します。同じ井の頭恩賜公園で春の渡りの夏鳥を探す探鳥会を企画しますので、ぜひご参加ください!

鳥合わせリスト(井の頭恩賜公園 2026年3月27日 9:00〜11:00)
ハシビロガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、オオバン、カイツブリ、カワウ、ツミ、オオタカ、コゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キクイタダキ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、アトリ、シメ、カワラヒワ、カワラバト、ホンセイインコ

参加のおみやげとして配ったシマエナガのポストカードとBIRDERオリジナルボールペン