じっと待てば聞き分けできる
キビタキ、ルリビタキ、ジョウビタキは、いずれも短く「ヒッ、ヒッ」と聞こえる声で鳴くことが共通している。
声紋を見ると、同じような山型というかU字を逆にしたようなパターンであり、それだけに区別が難しい。ただ、これら3種類の音の高さは微妙に異なる。キビタキは3,500〜4,000Hz、ルリビタキは4,500〜5,000Hz前後、ジョウビタキは5,000〜5,500Hzである。
耳を澄ませると、キビタキは「ピツ、ピツ」、ルリビタキは「ピッ、ピッ」、ジョウビタキは「ヒッ、ヒッ」と聞こえるのだが、慣れないとこの声からでは難しいだろう。
ただ、しばらく聞いているとキビタキは「グリリ」や「ギュルル」、ルリビタキは怒ったような「ギギギッ」、ジョウビタキは舌打ちのように聞こえる「タッ、タッ」という声を交える。これら特徴のある声が聞こえるまで、静かに待てば間違えることはない。 |