BIRDER8月号の見どころ

特集【鶏(にわとり)と鶉(うずら)】
花と鶏 美しいニワトリたちがいる庭

「ニワトリって、こんなにかっこいいんだ!」
ふだんは野鳥をテーマに特集を組んでいるBIRDERですが、毎年8月号は「羽毛恐竜」や「ブンチョウ」など、いつもと毛色の違う特集を組んでいます。今年の8月号はニワトリ! ある意味、いちばん身近な鳥であるにも関わらず、家禽であるためBIRDERで取り上げたことがなかったのですが、編集部も驚くほど「絵」になる鳥だと、このグラビアで思い知らされました。伊藤若冲の世界を再現した、さまざまな品種の美しいニワトリのグラビアは必見です。特に、画像の左側、南天と黒柏鶏、烏骨鶏とたんぽぽの綿毛、ドンタオの恐竜のようなぶっとい足が担当編集のお気に入り。
ニワトリの骨が鳥類学になる日

「軟骨、おいしいですね」の言葉から鳥類学につながるってどういうこと!? ふだん何気なく食べている骨からわかる若鳥と大人の鳥の違いや、鳥が飛ぶための骨まで、スーパーで見かける食材から考察できるおもしろさを、NHKの人気ラジオ「子ども科学電話相談」でも人気者の川上和人さんに、語ってもらいました。次にチキンを食べるときは、ぜひ骨を眺めてみてくださいね。
ダーウィンが来た! 幻の鳥「ウズラ」撮影秘話

2025年2月に放送された、「ダーウィンが来た!『そうだったのか!ウズラ&トンボに新事実』」。この回では、歴の長いバーダーでも野生の個体を観察するのが難しいウズラの撮影に成功し、話題となりました。本記事では、そんな幻の鳥であるウズラの撮影秘話を、番組ディレクターの荒井恒人さんに語っていただきました。荒井さんのウズラ愛がひしひしと伝わってくる、楽しい記事となっています。
連載の見どころ
絶滅危惧の鳥、現場からのレポート アホウドリ100万羽へのロードマップ

19世紀末ごろは小笠原諸島、大東諸島などに13か所以上もの繁殖地があり、個体数も数百万羽いたとされるアホウドリ。今でこそシーズン(3月ごろ)に八丈航路(東京の竹芝桟橋と八丈島を結ぶ東海汽船のフェリー航路)などで観察すると数羽〜数十羽ほどは見られるようになってきましたが、一時期は個体数が急激に減少し、絶滅が宣言されるほどでした。本記事では、そんなアホウドリの保護の歩みを紹介します。
BIRDER2025年8月号特集目次

●知っておきたい 鳥インフルエンザのこと(一日一種)
●鶏肉以前のニワトリの歴史(江田真毅)
●石上神宮で愛される御神鶏たち(市村建太)
●ニワトリの骨が鳥類学になる日(川上和人)
●フライドチキンで骨格標本を作ってみた(BIRDER)
●ニワトリの原種を探せ! 〜シンガポール紀行(BIRDER)
●謎多き野鳥、ウズラ(奥山正樹)
●ダーウィンが来た! 幻の鳥「ウズラ」撮影秘話(荒井恒人)
●鶉の文化誌 いつしか、「身近」ではなくなった鳥(細川博昭)
●ウズラと暮らすこと その魅力と特殊性(西海 功)
●観察難度は過去最高!? 春の草原でウズラを探せ(BIRDER)