季節
4〜6月ごろの繁殖期前後によく聞かれる。
時間帯
早朝が特に盛ん。午前中に聞く機会が多いが、午後も鳴く。
場所
葉樹の梢が多いが、下のほうでも鳴く。鳴きながら枝を移動していくこともある。
さえずりの声
同じ節をくり返す点はほかのカラ類と似ているが、音質は特有のもので、それを聞けば、よく似たコガラとの識別も迷うことはない。
特有なさえずりの音質は、比較的高く強い声に聞こえる。「チィチィチィチィチィ…」と聞こえる短い声を数回連続してくり返し、これを一節として、一息入れてまた同じように鳴き続ける。
全体としては、数分間にわたって鳴き続ける。別の表記では「ピイピイピイピイ」「チョーチョーチョー」「ホーイチャーチャーチャー」などがあり、節の似たバリエーションがある。このバリエーションの中にゆっくりとした鳴きかたがあり、それがコガラと似ているので、悩ましい。
地鳴きなどの声
いくつかのバリエーションがあるが、さえずり同様高く、しばらく聞いていると「ピィピィ、ジェージェー」または「チチ、ジェージェー」という濁音が入った強めの声をよく聞く。
このほか早春には、10,000Hzの高音で短く「チチチチチ」、低く複雑でやや濁る抑揚のある節を短く入れ、さらにまた高い声で「チ」、そしてまた抑揚のある節をくり返す鳴きかたをすることがある。
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