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2013年10月号

 

カラ類の声を聞き分けよう!


コガラ Poecile montanus

shijukara


コガラさえずり
コガラ地鳴き
コガラ地鳴き(早春の声)

季節
4月に入ってから。5〜6月がピーク。8月上旬の記録がある。

時間帯
早朝が盛ん。午後に聞くことは少ない。

場所
落葉樹の梢や樹冠部の枝先でさえずることが多く、声を頼りに探すとよい。葉の茂った場所では、小さいうえに、盛んに移動しながらさえずるので姿をじっくりと見ることは困難。

さえずりの声
単純な声をゆっくりとくり返す。典型的な鳴きかたは「フチィー、フチィー、フチィー」と聞こえるもの。

「フ」は5,000Hz、「チィー」は4,500Hzと、それほど高さに違いのない音をくり返している。これを5、6回続け、1節として間を空けて、短くて数十秒、長くて数分ほど鳴き続ける。「ピッピィーピー、ピッピィーピー、ピッピィーピー」という少し高い声を5、6回、時に10回以上くり返すこともある。

透き通った声に聞こえ、テンポがゆっくりしているのでほのぼの、のんびりとした印象を受ける。声量は少なく、ほかの夏鳥のさえずりがにぎやかになると目立たない。

シジュウカラのさえずりの中には、同テンポのものがあるほか、エゾビタキの「ヒーツーキー」というさえずりに、音域やテンポがとても近い。

地鳴きなどの声
「チッ」や「ツッー」など短く小さな声で鳴き合う。警戒の声と思われる「ツツ、ジャージャージャー」という濁った声を出すのは本種特有で、頻繁に鳴くため、この声で識別できる。

また、2〜3月の早春に、「チッチ、ビー、ピピ」などと聞こえる7,000〜8,000Hzの高い音を2、3声くり返し、そのあと濁って聞こえる声を1声、澄んだ声を2声続けるなど特有の鳴きかたをする。この声のみで鳴き続けることもある。

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