季節
2月ごろ〜6月。
時間帯
早朝に頻度が高く、午前中に聞くことが多い。
場所
木の中程や樹冠部の下など。ツバキやアオキなど葉の多い樹木の中でさえずることが多く、鳴いている姿は見つけにくい。
さえずりの声
典型的な声は、「ヅーピー、ヅーピー」などと聞こえる。初めの2音は7,000〜5,000Hzの幅広く濁っている声、長く伸ばす1音は4,500Hzで澄んだ声に聞こえる。これを1、2回から5、6回くり返して一節とする。この節を間を空けて数分間鳴き続ける。
ゆっくりしたテンポで、節と節の間も長めである。このほか、「ツツーピーツツー、ツツーピーツツー」など、節に変化のあるものやテンポの速いもの、音の高いものなどバリエーションがある。
地鳴きなどの声
「ニィーニィーニィー」や「ジュクジュク」など。「ニィーニィー」は本種特有である。また、「ツィ、ツィ」と聞こえる7,000〜9,000Hzの高く短い声もほかのカラ類は出さない。
頻繁に声を出し、鳴き合っている。テリトリー争いのときは「ピクリギリリリリ」と特有の声を出す。
亜種間の声の違い
亜種による鳴き声の違いはあると思われるが、記述はない。少なくとも、沖縄本島で聞いたアマミヤマガラのさえずりは、濁りがなくシジュウカラに似た「ツツピー」をくり返していた。また、オーストンヤマガラの地鳴きは濁りがないうえに抑揚が激しい節に聞こえる。 |