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BIRD CALL
 
うえだ・ひでお
1953年、東京都生まれ。野鳥録音家。「ネイチャーサウンド」を設立して、鳥のほか昆虫、蛙、哺乳動物の鳴き声及び自然の風景音を録音する。シギやチドリの繁殖地を訪れ、そのさえずりを録ることが夢である。
 
サウンドリーダー
専用のコードをなぞるだけで、野外で手軽に音を聴くことができるハンディサイズの音声再生機。イヤホンジャックが付いてますます便利! 単三電池2本使用。お買い求めはこちら
BIRD CALL

 
 

(前略)冬の日射しは弱く、太陽が少し西に傾くと早くもコミミズクが飛びはじめた。ふわふわした独特の翼動だ。飛行中の個体に別の1羽が急接近すると、「ギャオ」「ギャーォ」という声を上げ、2羽の間で争いが起きる。日が暮れるにつれて空を飛ぶコミミズクの数は増し、優に20羽はいる。頻繁にくり広げられる空中戦の声にも力が入る感じだ。これほどの数のコミミズクが暮らせるのは、好物のネズミが豊富だからであろう。
 
 
 
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