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ヒヨ吉が行く2007
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ヒヨ吉読者の広場

 

ヒヨ吉が行く


オホーツク支部探鳥会に参加しました!


    場所:北海道小清水町濤沸(とうふつ)湖
日付:2005年9月8日(日)



読者のみなさん、こんにちは。バーダー編集部のヒヨ吉です!
今回はなんと北海道へ行ってきました! 実は、昼休みに日本野鳥の会オホーツク支部ウェブサイト掲示板によくお邪魔しているのですが、機械的なつながりに物足りさを感じてしまったのです。羽田から飛行機に乗って、観察会がある濤沸湖を目指しました。

朝、湖畔に集合した参加者の顔ぶれを見て、まず驚いたのは、親子が多いということ。最近、バードウォッチャーが高齢化?し、観察会には子どもや若い人がないと嘆く支部も多いと聞いています。

でも、オホーツクは違います。とにかく年齢層が幅広くて、それだけで楽しさが漂ってきます。もちろん、子どもたちの笑顔がその大きな魅力なのも事実。


  濤沸湖・白鳥公園からの風景


なぜ、こんなに楽しい雰囲気なのか、その秘訣を探ろうとヒヨ吉はみなさんの様子をしばし観察。

まずは、望遠鏡の高さ(写真1)。
子どもが自由にのぞける高さのものを準備。


 
写真1:子どもたちもバードウォッチング!
  写真2:長旅の途中、トウネンが立ち寄ります


子どもの目の高さに大人がしゃがんで説明をしたり、ノートに鳥の名前を書くのを手伝ったりしていました。こういった何気ない優しさが大切だと思います。図鑑がなくても、知っている人が説明するなど、観察会全体が気軽に参加できる空気を作っていました。


 
写真3:キアシシギ成鳥。下の幼鳥(写真5)との違いを比べてみてくださいね!
  写真4:野鳥の会の大人のかたが、子どもがメモをとるのを手伝っていました


ヒヨ吉がまだ小学生のころ、いろんな人に望遠鏡をのぞかせてもらい、記録のつけ方も教えてもらいました。ちょっと懐かしいのがうれしいような、悲しいような、複雑な気持ちに。懐かしく感じてしまうのは今、そういうのがないってことですから。

あるお母さんにインタビューすると、こんな答えが返ってきました。


「実は、私はあんまり鳥には興味がないんですよね(笑)。祖母が鳥好きで、この子はそれに影響されたみたい……。でも、私も観察会に来て、子どもの意外な一面を見られるのは楽しいし、まず、親が勉強になるわね」


親子が「人」として対等。いいなぁ〜。


オジロワシが木に止まったので、ヒヨ吉が喜んでいると、その子が「冬家の前にオジロワシとオオワシがホッチャレ(サケの死体)を食べに来るんだよ」。何と!? オホーツクの子ども、恐るべし! でも、かなり有望です。これは今後が楽しみです。


さて、鳥果ですが、トウネンやキアシシギ、ホウロクシギなどの渡りのシギ類、カワアイサやマガモ、オナガガモのエクリプス羽(秋、雄の地味な羽色のことを、このように言います)、アオサギ、オジロワシ、タンチョウの親子など。

この時期にしては、やや物足りない気もしましたが、鳥以外で得たものは多く、今後のBIRDER特集や自分のライフワークを充実させるためのエッセンスはしっかりといただいてきました。


 
写真5:アオサギは冬、いなくなるそうです 
  写真6:手持ちデジスコで撮影した、キアシシギ幼鳥


探鳥会のお別れ際、オホーツク支部のみなさん曰く「オホーツクでの真冬野鳥観察は極限が体験できる」とのこと。その言葉の真意を確かめに、また道東を訪れたいと思いました。少し風が冷たくなった北海道。でも、野鳥観察には熱いものを感じました。


「ヒヨ吉が行く」は、次号からウェブ限定。誌面では新連載「ヒヨ吉勉強中!」が始まります。お楽しみに!

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